バイクに乗るうえで、ヘルメットの次に大事なのが「ジャケット」。見た目のかっこよさはもちろん、転倒時の体を守るプロテクション性能や、夏の暑さ・冬の寒さ・突然の雨に対応する機能性まで、考えるポイントはたくさんあります。
「とりあえずパーカーで…」なんて方も最初は多いですが、一度ちゃんとしたバイクジャケットを着ると、その安心感と快適さに驚くはず。この記事では、初心者〜中級者の方に向けて、バイクジャケットの種類・プロテクター規格・防水性・通気性、そして用途別のおすすめモデルまで、まるっと解説していきます。
バイクジャケットの素材4タイプを知ろう

まず押さえておきたいのが、バイクジャケットの素材ごとの特徴。大きく分けて「メッシュ」「レザー(革)」「テキスタイル」「オールシーズン」の4タイプがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分の使い方と季節に合わせて選ぶのが正解です。
メッシュジャケット(夏向け)
網目状の生地で作られた、夏の定番ジャケット。走行中に風が一気に抜けるので、体感温度がグッと下がります。気温25℃を超えるシーズンは、これ一択と言っていいでしょう。
- メリット:抜群の通気性、軽くて疲れにくい
- デメリット:雨と寒さに弱い、肌の露出感がある
レザージャケット(革)
耐摩耗性に優れ、転倒時に最も体を守ってくれるのが革ジャン。スポーツ走行やサーキットで定番ですが、近年は街乗り向けのカジュアルなデザインも豊富です。経年変化を楽しめるのも魅力。
- メリット:プロテクション性能が最高クラス、所有満足度が高い
- デメリット:重い、雨に弱い、価格が高め
テキスタイルジャケット
ナイロンやポリエステルなどの化学繊維で作られたタイプ。防水透湿素材や中綿を組み合わせやすく、機能性と汎用性のバランスが取れた万能タイプです。
オールシーズンジャケット
取り外し可能な防水インナーや防寒インナーが付属し、春夏秋冬を1着でカバーできる優れもの。「ジャケットを何着も買えない…」という方に最適。最近の主流とも言えるカテゴリです。
命を守るプロテクター規格をチェック

バイクジャケットを選ぶうえで絶対に妥協してはいけないのがプロテクター。見た目は普通のジャケットでも、肩・肘・背中・胸部にプロテクターが入っているかどうかで、転倒時のダメージは天と地ほど変わります。
CE規格(EN1621)を知っておこう
欧州の安全基準である「CE規格」が、プロテクター選びの目安。数字の意味は以下の通りです。
- EN1621-1:肩・肘・膝など関節用
- EN1621-2:背中(バックプロテクター)用
- EN1621-3:胸部用
さらに保護性能で「レベル1」と「レベル2」に分かれており、レベル2のほうが高い衝撃吸収性を持ちます。街乗りメインならレベル1でも十分ですが、ツーリングや高速走行が多いならレベル2を選んでおくと安心です。
胸部プロテクターは「絶対に」装備しよう
バイク事故での死亡原因で多いのが、頭部に次いで胸部の損傷です。実は胸部プロテクターを装着しているライダーは全体の2割程度しかいないという調査もあります。標準装備されているジャケットを選ぶか、別売りでも必ず追加しましょう。
コスパに優れたフル装備モデルとしては、コミネのジャケットが定番。プロテクター標準装備で価格も抑えめ、初心者の最初の一着としても定評があります。
防水透湿素材の選び方

ツーリング中の突然の雨ほどテンションが下がるものはありません。とはいえ、ただの「防水」ではジャケット内が蒸れてビショビショに…。そこで重要なのが「防水透湿性」です。
代表的な素材と特徴
- ゴアテックス(GORE-TEX):防水透湿素材の王様。長期間性能が落ちにくく、価格は高め
- e-VENT:透湿性に優れた素材。汗をかいてもムレにくい
- 各メーカー独自素材:ドライマスター(RSタイチ)など、コスパに優れた選択肢
選び方のポイントは「耐水圧」と「透湿度」の数値。耐水圧10,000mm以上、透湿度8,000g/㎡/24h以上あれば、ツーリングでの雨もほぼ問題なく対応できます。
「防水ジャケット」と「レインウェア併用」どっち?
これは正直、好みが分かれるところ。雨に強いオールシーズンジャケットなら一着で済みますが、夏のメッシュ+レインウェアの組み合わせも合理的。年間の走行スタイルで決めるのがおすすめです。
用途別!おすすめジャケットの選び方

街乗りメインの方
普段使いとの兼用を考えるなら、見た目はカジュアル、中身はしっかりプロテクター入りのテキスタイルジャケットがおすすめ。脱ぎ着しやすく、コンビニやカフェに立ち寄っても違和感がないモデルを選びましょう。
ツーリング派の方
長距離を走るなら、防水透湿性能・防寒インナー・ベンチレーションがポイント。RSタイチのRSJ717は3シーズン対応で、ドライマスター素材による防水性能とプロテクション性能のバランスが秀逸。ツーリングライダーから絶大な支持を得ています。
真夏も妥協したくない方
真夏のツーリングは、もはや「いかに涼しくいられるか」が命題。クシタニのフルメッシュジャケットは、全身に風を取り込む構造ながら、プロテクション性能もしっかり確保。安全性と快適性を両立したい方の定番です。
サイズ選びと購入時の最終チェック

最後に意外と見落としがちなのがサイズ感。バイクジャケットは普段着よりタイトめに作られており、前傾姿勢を取った時にちょうど良いシルエットになるよう設計されています。
- プロテクターが正しい位置に来るか
- 腕を伸ばしても袖が上がりすぎないか
- 前傾姿勢で背中がめくれないか
- 冬用インナーを着込む余裕があるか
可能であれば店頭で試着するのがベストですが、ネット購入でもメーカーのサイズ表をしっかり確認すれば失敗は減らせます。
まとめ:自分のスタイルに合った一着を

バイクジャケットは、ファッションアイテムであると同時に命を守るプロテクションギア。素材・プロテクター規格・防水透湿性・通気性、そして自分の乗り方に合った機能を備えた一着を選べば、これからのバイクライフが何倍も楽しく、安心できるものになります。
「そろそろちゃんとしたジャケットが欲しい」と思った今が買い時。気になるモデルをチェックして、次の週末は新しい相棒と一緒に走り出しましょう!


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