バイクで九州を走る――ライダーなら一度は憧れる旅です。
そのとき選択肢になるのが フェリー利用。本州から九州まで愛車ごと移動でき、体力の温存や旅のバリエーションも広がります。ここでは、関東・関西・その他の主要ルートから九州へ渡るフェリーを網羅的にまとめました。
フェリーを使うメリット
- 長距離走行の負担を減らせる
- 休憩・睡眠を船内でとれる
- バイクと一緒に移動できる安心感
- 天候や渋滞の影響を受けにくい
1. 関東発 → 九州へのフェリー
関東から直接九州に渡る航路は 東京九州フェリー が代表的です。
◆ 東京九州フェリー
- 航路:横須賀(神奈川) ⇔ 新門司(福岡)
- 所要時間:21時間前後
- 便数:1日1便(夜発・翌日夜着)
- 予約開始:乗船日の2か月前(同日)午前9時から
- 時刻表:
- 横須賀発 23:45 → 新門司着 翌日21:00
- 新門司発 23:55 → 横須賀着 翌日20:45
オーシャン東九フェリー
- 東京 ⇄ 徳島 ⇄ 北九州(新門司)を結ぶルートがあります。
- 徳島(沖洲)を発着拠点とし、東京・新門司への便が定期運航されています。
- 国土交通省の定期航路一覧にも「オーシャントランス(株) 北九州/徳島/東京」航路が掲載されています。 国土交通省土地利用情報システム
- 航路: 東京(有明) ⇄ 徳島(沖洲) ⇄ 北九州(新門司)
- 所要時間: 約21〜22時間
- 便数: 1日1便(夜発・翌日夜着)
- 予約開始: 乗船日の 2か月前の同日 午前9時から
▼ 下り便(東京 → 徳島 → 新門司)
東京(有明)→ 徳島(沖洲)
19:00発 翌日 11:40着
徳島(沖洲)→ 北九州(新門司)
14:20発 翌日 05:30着
(※日によって発着時刻が前後する場合あり)
▼ 上り便(新門司 → 徳島 → 東京)
北九州(新門司)→ 徳島(沖洲)
19:00発 翌日 09:20着
徳島(沖洲)→ 東京(有明)
13:20発 翌日 06:00着
長距離航路ですが、船内設備は新しく快適。ライダー向けプランも用意されています。
「関東から一気に九州まで直行したい」人におすすめです。

2. 関西発 → 九州へのフェリー
関西方面からは複数の選択肢があり、九州各地へアクセスできます。
◆ 名門大洋フェリー
- 航路:大阪南港 ⇔ 新門司(福岡)
- 所要時間:12時間前後(夜行便)
- 便数:1日2便(昼・夜)
- 予約開始:2か月前(同日)午前9時から
- 時刻表例:
- 大阪発 17:00 → 新門司着 翌朝05:30
- 大阪発 19:50 → 新門司着 翌朝08:30
◆ 阪九フェリー
- 航路:泉大津(大阪)/神戸 ⇔ 新門司(福岡)
- 所要時間:12時間前後
- 便数:1日1便(夜発・朝着)
- 予約開始:2か月前午前9時から
- 時刻表例:
- 泉大津発 17:30 → 新門司着 翌朝06:00
- 神戸発 18:30 → 新門司着 翌朝07:00
◆ フェリーさんふらわあ
- 航路:大阪 ⇔ 別府(大分)/志布志(鹿児島)
- 所要時間:約12時間(夜行便中心)
- 便数:1日1~2便
- 予約開始:2か月前から
- 時刻表例(大阪→別府):
- 大阪発 19:05 → 別府着 翌朝08:00
関西発は、福岡・大分・鹿児島と行き先を選べるのが強み。ツーリングの出発地や目的地に合わせて航路を選びましょう。

3. 四国・中国地方からのフェリー
さらに短距離航路も多数あります。
- 宇和島運輸フェリー(愛媛⇔大分)
- オレンジフェリー(八幡浜⇔別府/臼杵)
- 山口・下関 ⇔ 北九州・門司 の短距離フェリーもあり
本州から九州を“橋で渡る”以外のルートとして利用価値があります。
4. 予約の基本
- 予約開始時期:多くの会社が「乗船日の2か月前(同日)午前9時」から
- 予約方法:公式サイト・電話・旅行代理店
- **繁忙期(GW・お盆・年末年始)**は即日満席も多いので、早めの予約が必須
まとめ
- 関東からは「東京九州フェリー」で一気に新門司へ
- 関西からは大阪・神戸発の複数フェリーで福岡・大分・鹿児島へ
- 四国や中国地方からは短距離フェリーで手軽に九州へ
フェリーを使えば、九州ツーリングのスタートを余裕たっぷりに切ることができます。
旅の計画にあわせて、最適な航路を選んでください。



コメント